FILA KATES HOUDINI EVO

FILA KATES HOUDINI EVO

レポート作成日時:2019年5月24日

 

SPEC

2019年モデル
定価:30,000円(税込み)
インナー:取り外し可能
フレーム:6000番アルミ265mm(4輪⇔3輪仕様)
ウィール:84mm/85A
ベアリング:ABEC7
備考
・ヒールブレーキ付き
・フレーム交換無しにウィールを4輪でも3輪でも取り付け可能

 

特徴

FILASKATE社の2019年新製品です。

HOUDINI(フーディニ)と読む。
昨年もあったHOUDINIの上級グレードです。
そうは言っても価格はそこまで高いわけではなく、定価で3万円だったので販売価格はどうなのかな?
この価格帯で4輪84mmと3輪100mmが付け替えでき、その滑走性能が良いのは面白いと思う。

 

サイズ

24cmを使用しました

 

外観

 

まずは外観。
FILAのNRK系統のハードブーツですね。

 

付属品

ブレーキを外した後用のショートシャフトと工具2本。
ただのレンチじゃないのは好印象。

 

アウター

ショックアブソーバー(衝撃吸収部品)付き

 

インナーを外した状態の内部のショックアブソーバー(白い弾力性のあるゴム)

 

サイドバンパー

サイドバンパーはこんな感じ。
サイドバンパーは付いているけど交換は不能。
この価格帯ならあるだけまし。

 

ブーツ裏側

本体のフレーム取り付け部はアルミ
これは嬉しい。
そしてフレームは低重心になるようにブーツ側に大きな凹みがあります。
FILAの特許で何かあったはず。忘れたけど。

 

留め具

スネ部

バックル式

 

足首部

足首もスネと同じバックルを採用。
ここら辺はコストカットに役にたっている感じですね。
足首部は、ラチェットバックル、バックル、ベルトの順にランクが低くなります。
1部のブーツではベルトをあえて選択している機種もあります。

 

足の甲

普通に靴紐ですね。

 

インナー

インナーは取り外し可能。
履いた感じは良いと思う。
特にくせがあるわけではなく良い。

 

インソール

インソールはこんな感じ。
ペラペラのまっ平ではないけど、良いわけでもない。

 

フレーム

アルミ製の1体形。
フレーム長は265mmでちょっと長め。
さすがに長いだけあって滑っている時の安定性は良い。

 

安いアルミフレームの多くはアルミの板を曲げたり、他の部品と組み合わせて作成しますが、このフレームは成形したアルミフレームをNC加工で削りだしたもの。
剛性が高く、力が無駄にならないのが特徴ですね。
簡単に言えばこのクラスのフレームになってくると少ない力で進むことができるので、楽で早く滑ることも可能です。

 

フレームの後部に4輪84mmと3輪100mmが入るよと書いてある

 

この黒いのを外すと真ん中にもウィールを装着できるようになる。
黒いのはプラ製で軽い。

 

100mm3輪仕様になります。
アルミフレームを別に買わなくて良いのは嬉しい設計。
最近は3輪流行ってますからね。
とりあえず3輪にもできますよってのは貴重だと思う。
ただし、穴の精度はあまりよくない。
穴が少し大きいな。
気になるレベルではないけど。

 

同じブーツなのに、ウィールを2タイプ遊べるのは楽しいですね。

 

ヒールブレーキ

ヒールブレーキは外せます。

 

ヒールブレーキを外し、かかとのウィール(4番ウィール)のシャフトと付属のショートシャフトと交換すればOK。

 

ブレーキはブレーキトリックで止まればいいし、邪魔なものが無くなり軽量化にもなります。
外すことにより、足を交差する動きなどで足同士が引っ掛かり難くなり、できることが格段に増えます。

 

ベアリング

シャフトは6mm。
ベアリングはABEC7
ベアリングスペーサはアルミ

 

ウィール

84mm85A

 

重量

84mm付属ウィール、ベアリング、ベアリングスペーサ付き。
1個114gなので4輪で456gですね

 

参考までに100mmウィール、ベアリング、ベアリングスペーサ付き。
1個155gなので3輪で465gですね。
ほぼ変わらない結果に。

 

フレーム取り付けねじ込みのブーツ本体 772g

 

4輪状態でのシャフト込みのフレーム 224g

 

総評

定価3万円のブーツなので高級ブーツにはかなわないけど、公園などを滑るのにこれは十分なブーツにも感じました。
比較的長めのフレームから得られる安定感は真っすぐ滑るのにいいですね。
いきなり3輪って初心者には正直オススメできませんが、この機種なら最初は4輪で滑り、上手くなったら100mm3輪に付け替えるなどもできてなかなか楽しいブーツだと思いました。

どうやっても価格が安い方なので性能は最高ではない。
シャフトは片はめの8mmがいいし、バックルはラチェットがやっぱりいい。
それでもこの価格は、かなりバランスが良いなと思いました。
このフレームを別売りにしたらいくらになるんだろ?

3万円でこんなおもしろいブーツが買える時代になったんですねぇ。
こうなってくるともっと安いHOUDINIがどうなのかが非常に気になります。
じつはそっちでも結構滑れるんじゃないかなぁ?
気になり出すと止まりませんね。

 


写真集

 


 

 

FILA NRK PRO GREEN

 

記事作成日:2016年5月30日

 

SPEC

2016年発売~2020年まで継続販売
定価:円
インナー:EXTREME FIT
フレーム:アルミ インジェクト
ウィール:HYPER CONCRETE 80mm84A
ベアリング:ABEC7
備考
・付属品はレンチのみ(ヒールブレーキはありません)

 

NRKシリーズの2016年モデル

NRKシリーズの2016年モデル上位機種は、ハードブーツ系とカーボン系の2種類があり、カーボン系インナー一体型はFILA NRK NOS、ハードブーツ系インナー取り外し式はPROとなりました。

PROのグレードを少し落としたブーツでNRK FUNがあります。
PROにはGREENとBRACKがあります。

 

留め具

スネ

従来通りのバックル。
安定の性能です。

 

足首


足首部分にはラチェットバックルを装備。
普通のバックルに比べて調整がし易いのが良い

 

足の甲


シューレースはFILAのロゴ入り平紐です。
インナー上部まで締められるので紐の長さは長めです。
ひで爺はインナーには通していません。
ここらへんは好みですね。

 

フレーム

フレームは新造です。
FILA独自の低重心フレームの新型で、フレーム長243mmで80mmまで装着可能です。
ALU INJECTEDと書いてあるので鋳造系の工法で製作されたものでしょう。
鋳造系の良いところは強度が必要な部分だけ太く強く出来ることですね。

 

インナー

インナーはEXTREME FITとなっています。

 

インナーは取り外しができます。
カカト下にクッション素材が張り付けてあります。
ひで爺的にはこの白い部品は邪魔なので取っちゃいました。
カカトが高い、前のめりな感じがするって思った人は取っちゃっても良いでしょう。

 

前から見た状態。
これはなかなか良いぞ!

 

インソール

 

 



それっぽくなっているけどインラインスケートに始めっから入っているインソールはかなりしょぼい。
そのままの状態だと横幅が狭く感じたりするけど、ちゃんとしたインソールを入れると劇的に履き心地が変わります。
もちろん操作性も別次元ですね。
インソールだけは初めから変えたい。
1,000円のものでも良いので交換を。
カカトの裏に硬いパーツがくっついているものが良い。

 

ウィール

ウィールはCONCRETE+Gが標準装備!

素晴らしい!

ウィールサイズは80mmまで入ります。

 

その他

サイドバンパー

よく地面などにする部分なのでこれが別パーツなのは嬉しい

 

フレーム取付部アルミマウント


フレームのマウント部分にはアルミプレートが埋め込まれています。
これがやっぱりかなりの効果あるんです。

 

ショックアブソーバー


カカトには衝撃吸収素材。
両端の黒いのは、カフボタンの部品からインナーを守る為の素材。
無いとその部分のインナーがボロボロになる。

 

滑走感想

インナーの心地良さはやはりインナーレスには無い快適さですね。

・足首は前に良く曲がる。
ちょうど良いぐらいの硬さで曲がるのが良い。
曲げようと思ったら曲げられるよ、って感じ。

・低重心
FILAの特許技術らしい低重心フレームがやはり良い。
同じウィールでも3mmぐらい低いので安定感や操作性が良い。
そのくせスピードは出せる。

・フレームが変わっている
カタログを見ると軽量鋳造アルミフレームとなっている。
鋳造とは型に金属を流し込み形にする工法。
最近主流のアルミフレームの工法はアルミサッシのように押し出し成型したものを加工している。
利点は前から見た時に同じ形にしなくても良いこと。
必要な部分だけ厚くすることができる。

・まとめ
操作性、安定性、共に良い。
価格が高くって良いならカーボンブーツの方が良いが、価格と快適性を重視すれば、このブーツもかなーり良いのでオススメです。