SEBA SKATEJAPAN FR-HIGH07

UniverSkateJapan FR-HIGH

FR-HIGH写真1

2007年発売
定価:39,000円
インナー:カスタムライン
フレーム:アルミ243mm
ウィール:80,80,80,80
ベアリング:ILQ-9
備考
・保護サイドパッド付
・カフボタンによるカント調整可能
・フレーム取付け穴7箇所変更可能
・ヒールブレーキ未対応

カタログより抜粋:

フランスのプロスラローマー”SebastienLaffargue”が開発に携わったスケートブーツです。各パーツはこだわり抜いて作られ、それらを組み上げたブーツは日本系・欧州系などのスタイルを問わず、あらゆるスラロームスタイルに最適です。今までのどんなブーツよりも的確にあなたの滑りをサポートしてくれるはずです。

2007年ついに新生SEBAモデルが登場する。従来のSEBAモデルに比べ、より高いレベルでのパフォーマンスが出きるようにさまざまな工夫がされている全くの新モデルだ。

日本販売サイズ:EU34~47

感想:

2007年より日本に上陸したインラインスケートブランドUniverSkateJapanの2タイプある内の一つ。
もう一つのSEBA-HIGHは昨年からのマイナーチェンジだったのに対して全くの新モデル。
海外ではFR1と呼ばれているモデルで日本ではFR-HIGHと呼ばれている。
その関係か箱にはFR1と明記してあるものもある。 FRはフリーライドの略。

カント調整可能カフボタン

Sebastienらしいこだわりが各所にちりばめており、最近のブーツでは無くなってしまったカフ部分でのカント調整が可能になっている。
カント調整をおこなうことで各人の脚形に合わせて左右にカフの取り付けを調整できる。
エックス脚の人や極端なO脚の人は特にカント調整をすることで操作性が上がるので試してみて欲しい。

ラチェットバックル

足首部分のラチェット式バックルは目新しいものではないがあると便利。
微調節がしやすくきつく締めるのに少ない力で締めることができる。その反面、締めつける力は普通のバックルよりもややおちる。
締め付ける力は、ベルト<<<ラチェットバックル<バックルという感じだ。
足首部分の可動域は十分ある。

シューレース

いわゆる靴紐はとても長いものが付属していてインソール上部までしっかりと締めることができる。
上部まで締めると脱ぎ履きがし難く足首部の可動の妨げになる気がするので私は使っていない。
同じように上部まで締めない人は靴紐を変えよう。靴用のもので良いが伸びないタイプのものを選ぼう。
上部まで締めるかどうかは完全に好みだ。好きなように履こう。

サイドパッド

サイドパッドはありがたい部品。滑走中にすりやすい部分なので耐久性がかなりアップする。
ただし、交換パーツは売っていないのが残念なポイントだ。

フレーム取り付け部

驚きの7箇所もの穴がある。どこにでも装着可能になっている。フレームの長穴と合わせるとかなり幅広い調整が可能だ。
取り付け部がアルミなのもポイントが高い。剛性がかなり違うだろう。SALOMONでいう強化リンクみたいなものだろう。
それよりも埋め込まれているので期待できるだろう。ただし、内側から見るとこの部分の仕上げが汚いように見えるのが残念といえば残念なポイントだ。

調整プレート

インナーのカカトにはショックアブソーバーを兼ねた調整プレートがつく。4種類もあり、色と硬さが違う。好みのものを使おう。
私は一番やわらかいものを使用中。

フレーム

フレームは6000番台のアルミを使用とのこと。6000番台のアルミと言っても様々な特質があるのだが詳細は不明である。
標準仕様のフレームとしてはさすがだなという感じ。標準でも十分な性能だがグレードアップしてみるのも良いだろう。

アウターとインナー

サイズによってなのだがアウターとインナーにズレがあるように思える。特につま先部分に空きが非常に大きく気になる。
インナーのサイズよりも大分大きめのアウターのように感じる。私の使用しているサイズは24.5cmなのだが一番ズレが大きいようで横の穴から指が一本入る。ただしハードタイプのアウターのおかげか操作性にはなんら問題はない。
もしもすごく気になるという人がいたらインナーの脚の甲部分、調度紐で締める部分のアウターとインナーの間にに布かスポンジを重ねるとフィット感がグッと高まる。

FR-HIGH写真2
FR-HIGH写真3

カフボタン。この部品でブーツでのカント調整が可能。自分の好みに合わせて調整できる

白い部品がサイドパッド。この部品のおかげで穴が開きにくくなる。換え部品があればもっと良いのだが。

FR-HIGH写真4
FR-HIGH写真5

足首部分のバックルはラチェット式。微調整がしやすい。

フレーム取り付け穴が7個づつある。フレームも左右にづらせるのでフレームでのカント調整の幅がかなり広いことになる。

FR-HIGH写真6
FR-HIGH写真7

インナーのカカト部分。ここに付属のプレートを付ける

付属のプレートは4種類。インナーのかかと部分に付ける。

FR-HIGH写真8

フレーム。材質はアルミ6000番台とのこと。材質の細かい数値は不明。長さは243mm。8mmシャフト用

SALOMON Crossmax 3V-SL

SALOMON Crossmax 3V-SL

SALOMON Crossmax 3V-SL

2006年発売
定価:37,000円
インナー メモフィット
フレーム アルミ245mm
ウィール 80,80,80,80
ベアリング ILQ-9Twincam
備考
・UFS対応
・強化バックル
・前後ウィールがロッカリング可能

カタログより抜粋:
スラローマーの為に生まれてきた究極のスラロームブーツ。新型のUFSフレームと前後のアクスルシャフトのロッカリングにより、完璧なターンを実現!トリックスラロームでもスキートレーニングでも華麗にクリア出来ます。
インナー:メモフィット
フレーム:アルミ245mm

感想:
1999年にはすでにあったロッカリング機構がようやく復活。
前後のウィールが1999年発売のFT-8と同型のロッカリング用アクスルシャフトを使用することによりロッカリングが可能となったフレームが最大の特徴。
FSKシリーズでは初代Crossmaxで前輪2輪に採用されていた機構である。
当機はCrossmaxSlabの後継機というよりはブーツ本体のランクを下げその分特徴的なフレーム を装着したモデルであり、どちらかと言えばThunderAluの後継機、もしくはCrossmaxSlabと ThunderAluの中間的な存在と言える。

※ウィールは爪先側より1~4番と呼ぶ。爪先部分のウィールが1番ウィールでカカト部分のウィールは4番ウィールということになる。

インナーはメモフィットで少々物足りない感じ。
フレームにコストをかけた為かインナーはThunderAluと大差ない。
足の甲の部分に変更があるようだがあまり感じられなかった。
ブーツ上部においてはCrossmaxS-lab2の下位機種という感じ。

本体にはいくつか特徴的装備がある。
足首部分の強化バックルはCrossmaxSlabの色違いを装着している。 ベルト状のものよりもしっかりと止める事が出来る為、かかとが浮きにくくスケートの追従性が高くなる。
甲部分のベルトはFSKシリーズ初の装備である。
本体プラスチック部分以外の材質の変更になった。これにより、紐が締めにくくなった感じがある。
足の甲部分の材質が特に固くなっており、紐がCrossmaxSlabThunderAluよりも締めにくい。
その分、甲部分にベルトが新規追加された感じでベルトをしっかり締めれば問題は感じない。
ただ、ちょっと面倒が増えた感じがする。
この部分の材質がCrossmaxSlab同様ならば、甲部分のベルトがさらに生かされそうなので残念と言える。
足首部分に強化バックルが装備されているが、この部分の裏地がCrossmaxSlabに比べると薄い感じがする。
人によってはこの部分が痛くなる人も出てきそうだが、裏地になんらかの補強をすれば解決するような感じなのでそれほど大きな問題ではないだろう。(ひで爺は痛くなった)

フレームは本機の最大の特徴であるロッカリング可能な新型のフレームである。
Crossmaxシリーズではずっと同じようなフレームを採用していたが、久しぶりの新規フレームの登場だ。
これまではUFSフレームとは言ってもSKATECH製フレーム意外ではフレームロッカリングが出来なかったのだが、 それが1番4番のみでも可能となればかなりの汎用性を誇ることになるだろう。
残念ながら1番4番のみなのでウィールローテーション時の利便性は低いが、街乗りでは1番を上げて旋回性と安定性を、スピードを競いたければ前輪フラットに、スラローム時には旋回性を上げる為に1番4番ウィールを上げるといったセッティングも可能となっている。
特にトリックスラローム等のスラローム系ではSKATECH製フレームを使うか、ウィールのサイズを変えてロッカリングするかのどちらかしか無かったので、このフレームの登場で使う側が色々と選択することができるようになる。
さらにFSKシリーズではアルミフレームは初代Crossmaxフレームを除けば全てHi-Lo仕様になっておりフラットのセッティングすら選ぶことが出来なかったので、そういう意味でもようやく訪れた新規フレームの風と言う事になる。
このフレームは爪先とカカト部分のアクスルシャフトがロッカリング可能シャフトで真中二輪はCrossmax系ではお馴染みの片締めシャフトを採用している。
ロッカリング可能シャフトの上下を反転させることにより真中二輪のウィールよりも2mmほど上にあげることが可能である。
フレーム長は245mm。
これは1番(爪先部ウィール)のシャフト中心から4番(カカト部分ウィール)のシャフト中心までの距離を指す。
靴のサイズでフレームの長さが変わらないので注意が必要。
これまでのCrossmax系では25.5cm以下は237mm、26cm以上は247mmのフレームだったが、25.5cm以下のスケーターのとっては多少全長が伸びた感じなる。
しかし、ロッカリングがフレームで出来る事を考えれば、それほど問題でもないだろう。
装着ウィールは80mmを標準で採用しており、そのおかげでスピードは出し易いが安定感は少し下がる。
違和感を感じる人は76mmのウィールを装着しても良いだろう。
80mm好きにはたまらないフレームといえるが、ひで爺的にはそこまで高くすると地面から高くなる分安定感が損なわれる感じがするのであまり好きではない。ここらへんは好みの差。
安定感、加速性、スピード持続性、旋回性などは全てを兼ね備える事は出来ないのでそのバランスが重要になる。

2006年のFSKシリーズとしてはCrossmaxS-lab2Crossmax3V-SLがある。
どちらを選ぶかは人それぞれの足型によるところは大きい。
足型と言っても両ブーツは似たような感じなので最終的には金額とのバランスになるでしょう。
とは言っても、街乗りやスキートレーニングを目的にしている人は確実にCrossmaxS-lab2がオススメ。
金額差も少ないのにブーツ上部のランクが違うのだから絶対的にCrossmaxS-lab2がオススメである。
悩むのはスラローマーであろう。
今まではSKATECHしかなかったフレームロッカリング機構が標準装備なのだ。
待ちに待ったものと言えよう。
しかしブーツ上部に関して言えば格段にCrossmaxS-lab2が良い。
一度履いたらメモフィットには戻れない(戻りたくない)であろう。
ここからが予算との相談。
最高のブーツが欲しければ、CrossmaxS-lab2にSKATECHだろう。
それ向きに専用設計してあるのだから当然だと言いたいが、自画自賛になるのも感じ悪いし、そもそも現在手に入り難いので、
CrossmaxS-lab2Crossmax3V-SL別売りフレームという組み合わせをオススメする。
最後に標準状態で十分という方ならばCrossmax3V-SL
安くすませたい人なら、前年モデルなどが安くなる傾向が高いのでオススメ。
前年モデルであればCrossmaxSlabが性能も高く非常にオススメ。

最後に、体験日記はこちら
2006年新型のインライン3VSL   

crossmax3vsl写真2
crossmax3vsl写真3

左から、インソール、シェル(本体)、ショックアブソーバー(カカト)、ショックアブソーバー(足裏)、黒い板。ショックアブソーバー(カカト)は二つの部品から構成されている。

こんな感じに収まっています。この上にインナーを入れます。インナーは洗濯できます。